九十九島写真の定番
西海国立公園九十九島の写真で定番中の定番は、夕焼けに染まる海面、逆光の中を黒く浮かび上がる島々、そして漁船の波紋です。
九十九島撮影に適した、3つある展望台の内、比較的市街に近い船越展望台と石岳展望台はほぼ真西に向いており、十二月の冬至の頃、真正面に太陽が沈みます。 沈んでいく太陽と島影を画面に収めるのならば標高が低くて島と太陽が近い船越展望台、漁船の波紋輝く海を撮るのならば標高が高い石岳展望台が適しています。両展望台の真下に真珠養殖場があり頻繁に船が出入りするので、画面上のポイントとなる波紋も撮りやすく好立地です。 気の早い方々は十月半ばからそれぞれの展望台に集まりだし、十二月も後半になると早い時間帯から三脚でいっぱいになって割り込む余地はありません。両展望台ともに狭いのです。狭い展望台がいっぱいであれば他の適当な所からといきたいのですが、九十九島の場合、地形、島の方向、樹木、電線などの影響で撮影適地は意外なほど少なく、やはり展望台近辺がベストです。 こういった事情のため出来上がった写真は誰が撮ってもよく似たものになってしまいます。下の画像も定番の構図、定番のタイミングで撮ったものです。 |
2002年1月17日、石岳展望台からEOS1N+EF70−200/2.8Lで撮影したものです。この写真は2002年に佐世保市で開催された「全国豊かな海づくり大会」写真コンテストで県知事賞をいただきました。 |