九十九島に歩いて渡る  

 下の画像は、石岳展望台から見た、ほぼ満潮時の日野町牽牛崎付近の九十九島です。夏はこの方向に太陽が沈むので、定番の写真構図でもあります。

 「牽牛崎」という地名は一般には日野町西部の半島全体を指しており地図にもそう書かれていますが、国土地理院の地図では上の画像右側の小山裏の小さな岬を特に「牽牛崎」であるとしています。

 尚、伊能大図では上画像の「七崎島」は「検校崎」と書き込まれています。牽牛崎突端にも七崎島突端にも印象的な大岩がありますので、地名が入れ替わったり混同されたりしたのかも知れません。

国土地理院 地図閲覧サービス

 さて上図の鳥ノ巣島には干潮時にA地点B地点を歩いて渡ることができます。

 日野町の山道を数百m歩いて上図A地点に出ます。干潮時にはA地点は下の画像のようになっています。

 手前が陸地側、向こう側は今は無名の島で、伊能大図にはアランラ岬と記入されています。アランラ岬島は地図上では半島の一部のように見えますが、満潮時には明らかに陸地と切れています。このアランラ岬島の海岸を歩いていくとB地点に出ることができます。

 B地点でアランラ岬島側から見た画像です。向こう側の鳥ノ巣島へ続いているように見えましたが、途中で僅かに切れ目があり水路になっていました。

 上の画像がB地点にある幅1m程の水路です。大潮の干潮時なら繋がるのでしょう。この水路を飛び越えると鳥ノ巣島です。島の海岸を歩いていると「ガケくずれにご注意ください」と書いた看板がありました。恐らく釣り人向けの注意でしょう。私みたいにここまで散歩に来る物好きはそうはいない筈です(^_^;)。

 下の画像は鳥ノ巣島の突端C地点で島を振り返って撮影しました。この辺りの海岸はどこも強く節理が入りかつ風化しています。

 C地点から沖のオジカ瀬方向を撮影したのが下の画像です。潮が引いているうちに帰らねばなりませんので、そうゆっくりとしてはいられずこれを撮影して早々に引き上げました。

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