龍頭泉 

 長崎県東彼杵郡東彼杵町に龍頭泉(りゅうとうせん)と呼ばれる渓谷があります。変化に富んだ滝や岩場が多くあり、東彼杵インターからも近くて夏場はたくさんの人出でにぎわいます。しかし途中の道は狭い箇所もあり、駐車場もあまり広くありませんのでしばらくご無沙汰していました。

 2002年夏、久しぶりに家族と行ってみると、やはり混んではいましたがなんとかクルマを駐車場に停めて渓谷を登ってみました。夏でも涼しくてとても良いところです。

 以前来た時もそうでしたが、米軍佐世保基地の兵隊さんらしき人々が多数水遊びをしています。基地のガイドで水遊びできる場所とでも案内でもされているのでしょうか。

 渓谷の上流近くにはロープを使って飛び込みができる場所があります。

 この写真の左側の樹にロープが結んであり、このロープをつかんでターザンのように池の中央近くに飛び込むことができます(私にはできませんが)。私がいた15分程度の間に何人もが左側の岩場から飛び込みましたので、飛び込む人の背後から何枚か撮影しました。

 その後、池の正面(この写真の撮影位置)に回り込むと、右側の岩場をよじ登っていた外人さんが飛び込もうとしているところでした。右側の岩場にはロープは無いので池の中央ではなく、池の縁の浅いかも知れないところに落ちることになります。

 外人さんもしばしためらっていましたが、周りのみんなが動きを止めて注目しておりひっこみがつかなくなったのでしょう、エイヤっと飛び込み、幸い無事浮上してきました。

 写真をよく見ると画面上にいるほぼ全員が飛び込む人に注目しています。この視線のおかげで緊張感が出たと思います。

 この写真は2003年の二科展に入選し、上野の美術館に展示されました。

 蛇足ながら「東彼杵」は「ひがしそのぎ」と読みます。難読地名クイズに時々出ているようです。また「龍頭泉」という地名は滝の近くならどこにでもありそうな名前ですが意外に他には無いようです。

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