ハウステンボス星景 

 

ライカ用のレンズの中でもっとも稀少で高価なもの・・・、ホロゴン

 

 まるで怪獣のような名前ですが、ライカのライバル・コンタックスブランドを持つカールツァイスが唯一ライカ用に供給した超広角レンズの名称です。総生産本数は数百本、中古で手に入れるしかありませんが、ほとんど市場に出回らないし、出ても100万円以下ということはまずありません。

 

 このレンズは1994年にコンタックスGシリーズ用として復刻されました。でも復刻版でも価格は28万円。おいそれと手が出せる値段ではありませんので見送っていましたが、しばらくして中古を安く手に入れるチャンスがありました。

 

 実際使ってみると、絞りは無くF8で固定、自分の指が写り込みそうなほどの超広角。そのため起こる激しい周辺減光(写真の周辺部が光量不足で暗くなること)等々、とても使いにくいレンズです。

 

 しかし出来てくる写真は、わずか3枚のレンズ構成によるすっきりした色合い、完璧に補正されほぼ完全に歪曲無しの素晴らしい画像です。

 

 これで星のある風景を撮りたいと思ったのですが、暗さと周辺減光がネックになります。暗さはISO800の高感度フィルムを用いることでカバーし、周辺減光は周囲の方が明るくなるような構図でカバーしようと考えました。

 

 

99年11月10日 コンタックスG2 ホロゴン16ミリF8 ISO800ネガ

 

 

で、考えた結果が上の写真です。暗くなる外周下部に明るいハウステンボスの夜景を持ってきました。上部は真っ暗ですが仕方ありません・・・(-_-;)。

 

 ハウステンボスの対岸、江上島の防波堤から撮影しました。透明度の良い夜で星もまぁまぁ写ってくれました。高いドムトールン塔の上に北極星、さらにその上の方にカシオペア座があります。超広角ですので水平線からほぼ頭の真上まで写っています。

 

戻る