皆既食から24時間後 月齢1.0 2006年3月29日、アフリカから中央アジアにかけて皆既日食が観測されました。私は皆既食を見たことはないのですが、一度見ると病み付きになるらしく、日本からも多くの方が観測に行かれたようです。 さて皆既食の翌日、あまりに天気が良く、かつ雲が少ないので、これは月齢1.0の細い月が見えるかも知れないと思い船越展望台へ出かけました。月は西海国立公園九十九島で2番目の大きさの有人島「高島」の背後に沈んでいくところでした。 2006年3月30日19時27分 EOS5D EF300/4L IS ISO800 F4 4s 夕方西の空に細い月がある美しい光景を見ることがありますが、この場合月齢は2〜3くらいです。月齢1前後の月は低空までよく晴れていて視界が開けていていないと見えませんし、意識して見つめないと判らないほどの細さです。また日没直後の限られた時間しか見ることはできません。 上の画像の月は、これまで私が見たなかでは一番細いものです。肉眼でどのくらいの細さの月まで見ることができるのかよく判りませんが、機会があればさらに細い月を見てみたいものだと思います。 この画像は月刊天文2006年7月号の「読者の天体写真」に入選しました。 |