九十九島で見た皆既月食 

 

 2004年5月5日の「こどもの日」早朝、日本全国で皆既月食が見られました。月没帯食といって月が隠れたまま地平下に沈んで行きます。低い高度で現象が起こるので風景と一緒に月食を写し込むには絶好の条件ですが、雲や霞の影響を受けやすく、地球の影に入って暗くなった月はうまく写らないと思われます。完全に隠れてしまう前が撮影チャンスのようです。

 月の方向は九十九島に臨む船越展望台の真っ正面で申し分有りません。早めに陣取ってまだ月が明るい時から撮影を始めました。

 上の画像は皆既月食数分前に、EOS-10DにケルンマクロスイターC50/1.9(とても珍しいマニア向けのレンズです)をM42アダプターで取り付けて撮影しました。画角は35ミリ判で80ミリ相当です。

 この画像は天文誌「星ナビ」2004年8月号の天体写真ギャラリーに入選し、2005年の「星ナビ天文カレンダー」にも採用されました。

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