デジタル一眼レフで星のある風景
2003年3月にキヤノンのデジタル一眼レフ「EOS10D」を購入しました。20万円を切る価格が魅力でした。
購入後すぐに試してみたのが星景(星のある風景)撮影です。デジタルは長時間露出するとノイズが多く発生し画面が荒れるという先入観がありましたが、そのマイナスイメージを吹き飛ばす好結果が得られました。 |
2003年4月6日21時18分、西海国立公園石岳展望台、キヤノンEOS10Dにコンタックスマウントのディスタゴン21ミリ/2.8をマウントアダプターで取り付けて、F2.8、ISO800で30秒露光しました。
画面左の明るい星はシリウス、画面中央はオリオン座からおうし座、右端は月です。この写真は月刊星ナビ2003年7月号「星ナビギャラリー」で入選しました。 この夜はEOS10D購入後2回目の星景撮影でしたが、レリーズをまだ購入していなかったため30秒露光しかできなっかたのです(^_^;)。 レリーズ購入後、露光時間を徐々に伸ばしていきました。 |
2003年7月26日23時52分、西海国立公園展海峰展望台、EOS10Dにディスタゴン21/2.8で、F2.8、ISO400、10分間露光です。この写真は月刊天文11月号「読者の天体写真」に入選しました。
10分間露光してもノイズはほとんど感じられず実に優秀なデジタル一眼です。 デジタル導入後、星景撮影がとても楽になりました。以前は時計と手帳をペンライトを手に露出時間を記録しながらの撮影でしたが、カメラが諸データを記録してくれるのでレリーズを押すだけです。そして何よりその場で露光具合を確認できますので、絞りとか露光時間を的確に決めることができます。上の画像のように月があったり漁り火が強かったりする場合の露出は、これまで山勘に頼って失敗することが多かったのですが、EOS10Dでは1分程度のテスト撮影を数回繰り返せばほぼ適正露出を決めることができるようになりました。 蛇足ながらマウントアダプター経由でわざわざコンタックスのマニュアルフォーカスレンズを使用しているのは、こだわっているわけではなく、この方が無限遠を出しやすいからです。 |